ST7735メモ

aitendoで販売されているTFT液晶ST7735を使ってみました。
使用方法について簡単に紹介します。

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1.概要

今回使用したTFT液晶はaitendoのキャリーボード付き液晶ZY-FGD1442701V1-PCBです。
128px×128pxの1.44インチ液晶で、MPU搭載ですのでマイコンからでも簡単に制御することが出来ます。

2.ピン配置

液晶キャリーボードのピン配置は液晶モジュールのピン配置とは異なっているようです。
キャリーボードの方のピン配置を下記に載せます。

ピン番号 ピン名称 ピン機能
2 VDD +2.8V
3 GND GND
6 CSX Chip Select
7 D/CX Data / Command
8 RDX Read Enable
9 WRX Write Enable
10 RESX Reset
11 D0 data0
13 D1 data1
15 D2 data2
17 D3 data3
19 D4 data4
21 D5 data5
23 D6 data6
25 D7 data7
27 GND Backlight LED Cathode
28 VDD Backlight LED Anode

3.電源

ST7735の電源は最大3.3Vのようです。
2.8Vで使用しました。

4.制御方法

ST7735の制御方法はこちらのサイトが参考になりました。
液晶の初期化や画像の表示は
1.コマンドの送信
2.データの送信
の2つを実装すればできます。

4-1.コマンド送信手順

コマンドはWRの立ち上がりでセットされるようです。
詳しくは次のようになります。

1.CSX, D/CX, WRXを0にセット
2.コマンド(8bit)をD0からD7にセット
3.WRを1にセット

4-2.データ送信手順

データもWRの立ち上がりでセットされます。
詳しくは次のようになります。

1.CSX=0, D/CX=1, WR=0 をセット
2.データ(8bit)をD0からD7にセット
3.WRを1にセット

5.初期化

初期化ではかなりの数のレジスタを設定しなければいけないため、上記サイトのソースコードやST7735のデータシートを参照してください。
ここでは省略します。

6.画像描画

ST7735の画面サイズは128px×128pxです。
RGB565形式ですので、1ピクセルあたり2byte必要です。
データは8bitごとに送るため、1ピクセルのデータを2回に分けて送信します。
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また、ピクセルデータは1行分送ると自動的に次の行が描画されます。
128行分のデータを送れば1枚の画像が描画されます。
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7.バックライト

バックライトLEDは30Ω程度を入れて点灯させました。
画面右下に1個あるだけなので、あまり明るくはありません。